強肩強打の捕手

ここ20年以上ドラフトで強肩強打・２塁の送球が球界でもトップクラス！なんて触れ込みで捕手を獲得し続けて来ました。ダルビッシュや涌井をスルーしてまで獲得した岡崎も今年のオフには涼しくなるのは頭髪だけでは無くなってくるかもしれません。

現コーチの山田は生え抜きですが、はっきり言ってリード・肩・打撃と全てにおいて二流でした。現コーチの関川も打撃は一流でしたが、捕手としての能力はありませんでした(トレードでドラゴンズへ行き、外野にコンバートされ大活躍しましたが)。鳴り物入りの高卒ドラ１で入団した中谷も中込の投げた携帯が目を直撃し失明の危機…なんて不幸もありましたが、それが無かったらオールスターに出るほど活躍していたか？と言われると、そこまでのスペックは無かったと思います。狩野は１年を通じて活躍し、俊足の捕手という新境地を切り開きましたが、城島の入団という不運もあり、更に腰のヘルニアという捕手としては致命的な怪我をしてしまうあたり残念でした(現在は外野手として鳴尾浜で一軍を伺ってます)。小宮山は肩は強かったですが、打撃が酷すぎ、更にサヨナラ２ランパスボールをしてからは完全に一軍が遠くなってしまいました。
唯一、大活躍し優勝するなど多大な貢献をした解説者の矢野はドラゴンズからのトレードによる入団でした。

前フリがかなり長くなりましたが、田淵以来生え抜きの強肩強打の捕手になりうる素材、梅野の一撃が今日のドラゴンズ戦を征しました。もう１人の生え抜き捕手・清水は梅野の一撃の後に意地の２塁打を放ちましたが、その前の岩瀬から打てない所が持ってないと言わざるを得ません。

それにしても本当なら負けていた試合を勝てたのは大きいとはいえ、このゲームを勝てなかったドラゴンズも大概ですよね。

大島１人が絶好調ですが、森野・和田・谷繁は明らかにピークを過ぎ、堂上弟もレギュラーを取っているとは言え物足りない成績です。(まぁ阪神はジャイアンツ・ドラゴンズと坂本・堂上・野原を分け合い、一番のハズレを引いてしまってますが…)

あと書かずにはいられないのが７回２アウトからチャンスを掴み、９番の投手に代打新井貴が出て敬遠気味の四球、更に一番セカンドの荒木に代打関本が出た場面。裏のセカンドの守りには間違いなく誰か(おそらく坂)が出るのは間違いにもかかわらず逆転のランナーの新井貴に代走を出しませんでした。結果関本がフルカウントで走者がスタートする場合でのライト線への２塁打を打つも阪神ではトップクラスの鈍足新井貴が本塁憤死となりました。で裏には坂がセカンドに着くって場面はちょっと理解不能でした。唯一理解出来るのは関本がセカンドを守るって状態だけです。

もう１つ、終盤、今成がセカンドに入った所。今成が前々からセカンドの練習をしていたのなら理解できますが、草野球じゃあないんだから…ってね。それなら昨日みたいに大和をセカンドで俊介をセンターの方が守秘も固いしと思いましたが、和田監督は何を考えていたのか…

ともあれ負け試合をひっくり返したのは大きく、９連戦も五分に戻し、更に巨人・広島が敗れました。このまま良い流れで岩崎に勝利がつけば言うことないんですがね。あと、明日は梅野先発で良いんじゃあないでしょうか！